10月31日、令和初のハロウィンに”首里城で火事”というニュースが報道されました。朝のニュースを見て衝撃を受けた人は多いのではないでしょうか
今回は
首里城が燃えた原因
燃やした犯人
今後の首里城
についてご紹介していきます
首里城が燃えた原因
現在多くの仮説が挙げられており、主に以下のようなものが原因として考えられています
- YouTuberのたばこ
- 中学生の焚火
- 首里城祭の準備
- 電線の発火
1.YouTuberのたばこ
今回の火災に関し「首里城を燃やしたのは僕です」というタイトルで動画をアップしたユーチューバーがいます
その人物は「近藤チャンネル」というユーチューバー
現在は閲覧不可状態の動画ですが、ツイッターで動画を記録していた方が掲載しています
こんな大変な時に、不謹慎すぎる動画投稿はどうかと思います。
こう行った人にもちゃんと処罰をすべきだと思います。#首里城#近藤チャンネル #問題投稿 pic.twitter.com/ptPfC3Gjsw
— Yoshida Hiro 23 (@yoshida231) October 30, 2019
- 僕の捨てたタバコが木に燃え移り火事になった
- 今消火活動の休憩中
- 死ぬまで罪を償う
近藤チャンネルで動画配信をしている方は自身のことを炎上系ユーチューバーと名乗り活動をしています
YouTube側からは広告を外されているため、今回の動画は炎上により再生回数を稼ぐことが目的と考えられます
そのため今回の首里城火災の犯人である可能性は低いです
2.中学生の焚火
この情報は近隣住民の報告により広まった情報です
当時、首里城付近で焚火を行っていた中学生を目撃したというコメントをした方が居たそうですが、この内容はTBSあさチャンで放送されたことにより瞬く間に広まりました
TBSあさチャンでは「事実確認は取れていない」と付け加えてコメントがされているため、事実であるかは不明な状態です
しかし、夜遅くに中学生が外で焚火を行っていたのであれば少なからず注意をする人がいてもおかしくないはず
そして今回の火災は屋内からの火災であるとの報道がされているため、この焚火が原因で燃え広がった可能性は低いといえます
3.首里城祭準備
一番可能性の高いと思われるのはこの「首里城祭」です

首里城では、10月27日~11月3日にかけて「首里城祭」が開かれており、火災当日は催しの準備が夜中の1時30分まで行われていました
「正殿」の前の「御庭(うなー)」と呼ばれるスペースに照明を設置して、帰っていたそうです
また今回の「首里城祭」では、2日・3日に「万国津梁の灯火」という催しを予定していました。これは首里城内園路にたくさんの灯火(キャンドル)を設置するというものです
ではここで、今回の火災状況と照らし合わせてみましょう
今回の火災状況は以下の通りです
時間:午前2時34分
場所:正殿
時間や置いてあるもの(キャンドルや照明)を考えると、この説が一番有力だと考えらえれます
首里城は外からの火で燃えない
首里城祭が原因と思われる要因はもう一つあり、実は首里城には「火災ドレンチャー」という防火設備が施されています
(参照:https://fake51.wixsite.com)
これは、城を囲むように水のカーテンがかかり、外からの火の侵入を防ぐというものです
今回はこの「火災ドレンチャー」は発動されていませんでした
「火災ドレンチャー」が発動しない場合の火災は「屋内からの火災」になるので、今回首里城祭で準備を行っていた機材が燃えた可能性が高いと考えられます
4.電線の発火
「首里城祭」の際にも触れましたが、屋内からの火災のため電線による発火が疑われています。ここでいう電線での発火というのは、「ネズミが電線をかじる」ことにより引き起こされたという説です
今回の首里城の火災は、火災報知器が発動するより前に「防災センサー」が反応していたことが判明しています。防災センサーはおそらく赤外線で作動するものなので、火では反応することはないとのこと
なぜ防災センサーが発動したのかはわかっていませんが、可能性としては動物や人が正殿の中にいたと考えられています
ただしネズミに関しては、ネズミは古い建物によく姿を現す生き物のため、復旧後27年しか経っていない首里城にネズミがいる可能性は低いのでは、という発言もされています
今後の首里城
首里城は今後復旧作業が行われる予定ですが、今回が初めての復旧というわけではありません
沖縄戦で焼失した首里城は、戦後1986年~2018年にかけて復旧作業が行われました
復旧期間である33年間の間でかかった総額は約240憶円
今回の火災での復旧に関しても、かなりの費用負担が見込まれています
復旧までの期間
前回行われていた復旧期間は33年間とお伝えしましたが、復旧作業が本格的に行われていたのは約15年前からでした
今回の復旧作業が同じ期間かかるものだと考えると、2035年頃に復旧することが予測できます
ただ、昔の技術で15年のため、最新技術を使った場合の復旧期間はこれより早くなる可能性も十分にあります
首里城再建支援
沖縄では首里城火災に対し、地方メディア8局で協力をし募金活動を行うことを公言しました
受付開始は11月1日、平日のみの受付となるそうです
支援金は現金のみで、直接持ち込むか現金書留の場合は本社総務部宛て送ることで支援できます
- 沖縄タイムス社総務局総務部、〒900―8678、那覇市久茂地2の2の2、電話098(860)3548
- 北部支社0980(53)3611
- 中部支社098(939)1122
- 宮古支局0980(72)2034
- 八重山支局0980(82)2104
歴史的建造物である首里城の一刻も早い復旧が望まれています